月を仰ぎ見ながら古代の人たちが、そこに神を感じて物語り、詩や祈りをもって表現したのがとても自然に感じられるような今夜の伊豆高原・・・スピリチュアルな感覚というのは、文字で書かれた言葉や教えのようなものではなく、自分と自然の間に、今は何一つ隔てるものがないと実感する時にこそ、最も深く、強く、湧き上がってくるように思えます。月が注ぐ光は無理なくサラサラと自分の中に入り込んできて、僕の中の何処かと結びつく・・・その時に生まれるものが何なのかは知らないけれど、多分それを自分が持つ術をもって表現しようとした人はこれまでにも幾人もいたのだと思います。
シェアした動画は、たぶんそんな風にして生まれてきたようにも感じるドビュッシーの「月の光」・・・それをグラスハープとスティーパンの音で再現した、冨田晃によるWave Edition Musicです。とにかく映像が素晴らしい・・・じっと耳を傾けながら見ていると、今夜だけは、僕も古代に戻って天動説を信じたくなります。
(YouTubeの映像の品質をHQ、1080pにセットして、大きな画面にしてご覧になることをお薦めします。)