2017年06月12日

映画「メッセージ」・・・あなたの人生の物語

小さなシアターで一日に一回だけの上映・・・10人にも充たない観客とともに固唾を飲んで見つめたスクリーンに映し出された映像とストーリーは、かつて一度は出会いながらも既に記憶の彼方に埋もれてしまっていた物語との、初めての体験的邂逅を実現するものでした。作品の日本公開タイトルは「メッセージ」原題は“Arrival”・・・テッド・チャン原作の小説「あなたの人生の物語」(原題 “Story of Your Life” )を映像化した物語です。

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この物語、小説にしても映画にしても、誰かの解説や感想などは無縁のままで体験してもらいたい、そしてその後に観た者、読んだ者同士で思うがままに語り合ってみたい・・・そう思わずにはいられない作品です。なのでこの日記にも僕なりの感想めいたものは書きません。

・・・とか言いながら、でもひとつだけ。映画を観ながら、たまたま読んでいた全く無関係な小説の中にあった禅の語「滴水適凍」という言葉がなぜか想起されました。その語についてふれた小説中の鎌倉の古寺の住職によれば、「水が一滴垂れると、すぐさま凍る。また、滴ると、一瞬のうちに凍る。刹那刹那、瞬間瞬間。間髪を容れずに、十全にそのものの本分を生き切る」・・・ということだそうな。

その後の考え方や物ごとの受け止め方や世界観にさえ影響を及ぼしそうな働きかけにあふれた小説や映画とのめぐり合いというのは、時に本当にあるものです。今日の映画はまさにそのひとつでした。

posted by フランキン at 23:38| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | あの映画見た?この本読んだ? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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