その霧と光の中に、小さな人形のような影が現れたのを見て僕はちょっとギョっとするのですが、思わず立ち止まってしまった僕にその影が少しずつ近づいて来ると、すぐにそれが2歳くらいの小さな可愛い女の子だということがわかります。真夜中であるということ、そして夜霧の冷たさの中で、その子の様子があまりに小さく儚げに感じた僕は、「こんな真夜中に、どうしたの?お母さんとお父さんはどうしたの?」とその子を抱き上げながら訊ねました。どうやら女の子は道に迷ってしまったらしいのですが、でも、不思議と怖がったり、不安な様子はないのです。
こんな真夜中にこんなに小さな少女が道に迷うっていうのは、いったいどんないきさつのことだろう?と、それでも心配になった僕は、「君の名前はなんていうの?」・・・その子はしっかりとした発音で自分の名前を教えてくれました。その子に名前を訊く時点で、僕はこれが夢なのだとわかっていた僕は、目覚めたらきっとこの名前を忘れてしまうと思い、その子の名前をとにかく憶えていたくて、何度も何度も想いの中で反芻しました。それなのに・・・記憶から消えてしまった。リアルな印象だけが残る・・・不思議な感触の夢でした。あの少女は誰なのだろう? 曲はYuccaの歌声で、Call My Name 〜風鳴りの丘〜