2013年05月24日

海のない伊豆の道と水のある風景

伊豆長岡から冷川峠を通って伊豆高原へと帰るのですが、エンジンをウァンウァン吹かしつつひと山ふた山と越えながら走る急な登り下りの道の両側には、いつ頃に造られたものなのか古い石垣で囲まれた小ぶりな田んぼが、世代を超えて受け継がれたままの姿で幾つも視界に入ってきては飛び過ぎていきます。朝の太陽を受けて滑らかな光をたたえた田んぼは、山の斜面の木々の様子と共に小さく切り取られた空を映して土色と緑色が混ざり合った鏡のようです。海のない伊豆の道にも、水のある風景≠ェあります。

途中で八幡東≠ニ書いて「はつまひがし」と読む小さなT字交差点があるのですが、此処を通る度にいつものルートから逸れて山の中へと細く分け入っていく道へと進んでいきたくなる誘惑に駆られます。この道はひと月ほど前に一度だけ通ったことがあるのですが、しばらく走っていると車がようやくすれ違える程度の細い道になって、深い森の中をしばらくウネウネと走ることになります。背の高い森の木々の枝をすり抜けてきた太陽の光が木々が作る影とともにフロントグラスをかすめ始めると、森を支配する緑色に慣れた目に陽の光で目薬を点されたような清涼な感触を味わえます。此処でもやはり、海の見えない伊豆の風景の中で水と潤いを感じます。

たまには目的を持たずにいつもの道からドロップアウト・・・ちょっとした好奇心?冒険心?・・・そういうのを満たしてあげるというのも、日々の営みの中で繰り返し生き返るための大切な方法のひとつに感じます。


posted by フランキン at 10:34| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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