前にラジオにゲストに来てくれた、遺伝子レベルで植物を研究し、今ではアロマセラピーと農との関わりをテーマとした活動をライフワークとしている和田文緒先生の言葉がとても印象に残っているのですが、彼女は植物について敬意を込めてこんな風に言っていました。
「植物は、とても戦略的に生きている」・・・
なるほどな~と思いました。根を下ろしたその場から動くことはできないにしても、その場で幹を成長させて枝を伸ばし、葉をつけて花を咲かせ、華やかな花の時季を過ぎて来年へと生き延び、ふたたび花をつけるということ・・・季節が巡り来るのは変わらないにしても、毎年微妙に変化する環境の中で命を保つためには、きっと自然の中での命懸けのありさまが在るのかもしれません。
今日は2013年3月24日・・・動画の残った去年の日付よりも12日くらいは早く花ひらくことに決めた∴ノ豆高原のさくら並木の樹々たち・・・この数日の速い遅いの違いにも、人間があずかり知ることのない戦略とも言える、人智を超えた判断のようなものがあるのでしょうか?たとえそれが、ただ「今」に応じて「在る」という姿勢にすぎないのだとしても、それ自体に、やはり敬意と愛着を覚えてしまいます。
青い空の色と見事なコントラストを成して華やかに咲き輝く桜の花たち・・・もしかしたらそれは、生のカタチが僕らとは全く異なる樹々や花たちの「いきざま」そのものなのかもしれませんね。伊豆高原・・・満開まであとわずかです。