「すみません、カメラのシャッター、お願いしてもいいですか?」と、少し外国語のイントネーションを帯びた、でも丁寧な日本語で声をかけられました。振り向くと大学生くらいのメガネをかけた若者がいました。「もちろん、いいですよ」と僕。少し葉の緑がチラチラ増え始めた、でもまだまだたくさんの花を咲かせた河津の桜の樹を背景に、彼は河津の空気と景色と往き過ぎる人々の温もりを胸いっぱいに満たすようにして両手を目いっぱい広げて笑顔を見せてくれました。「どちらから?」「台湾です」「おお〜!こないだのWBCの試合、頑張ってたね〜凄かったね〜」「そうですね〜!」・・・世界の中のピンポイント、伊豆半島の時季を過ぎた河津の桜祭りの後・・・人もまばらになりつつあるこんなところにも、思いがけないふれあいがあるものですね。

↑上の画像は、あんまりにも小鳥たちの会話がはずんで聴こえるので、その姿を探すつもりでiPhoneを向けた桜の枝・・・それを透かして感じる空の青が清々しかった。
桜の花びらがさらりするりと水のおもてを流れていく・・・祭りのあとのさみしさを少しだけ感じながら・・・A River Runs Through Itです・・・河津にて。
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