
「人形は顔が命」・・・昔からすっかりお馴染みになっている人形メーカーのCMフレーズに誘われて彼ら彼女らの顔をよく見ようと人形たちの目線に分け入って近づいてみると、みな同じような顔に見えていた人形たち一人一人が、俄かに表情を湛え個性を持ったそれぞれの顔に思えてくるから面白いです。何となく、彼らを見ている側であるはずの僕ら人間の社会のありさまを切り取られて其処に演じられているように思えたり、確定申告の時季でもあり、あくせくと役所を訪れ自分たちの前を行き来する人間たちの様子が観戦≠ウれているような逆転の風景にも思えてきたりもします。
人形たちの表情や佇まいに何を感じるのかは人それぞれですが、市役所の階段をスタジアムに変え勢揃いして人の世を見つめる人形たち・・・彼らの間でが交わされる話し声は、近づいてよぉ〜く耳を澄ませば聴こえてくるかもしれませんよ。^^ 僕らにとっては意外と耳の痛い≠アとを話していたり・・・そんなこともありそうです。
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