2013年01月20日

太古の火山活動のモニュメント

伊豆は天城山の北東斜面が大規模な噴火活動に見舞われたのは、今からおよそ2700年まえのことだと聞きます。その時に地表に溢れ出てきた溶岩が盛り上がり、巨大なドームを形成したまま冷えて固まり、そのままの形で今に至るのが、この矢筈山・・・小ぶりだけれどもちょっと孤高な感じが漂う、伊豆の住み人たちからはげんこつ山として親しまれている山です。

伊東市内から荻、十足(とうたり)を通って伊豆高原へと戻るときの道すがら、必ずこの場所でこの山の風景に誘われます。この冬一番にも感じられた昨日も同じく、もう何度通ったか知れないいつもの道で、ついついやはり車を脇に寄せてしまいました。

2700年前の火山活動のモニュメント・・・げんこつ山(矢筈山) サーチ(調べる)← クリックすると大きくなります。

車内の暖められた空気から外の冷たい空気にさらされながら、切り込むように鋭い痛みにも似た感覚をしばし味わいつつ見つめた昨日のげんこつ山は、清水に光を当てた時のように透き通った大気の中で、これまで見たどの日よりもクッキリと姿を顕わにしてくれているように思えました。左右対称に近く感じられる安定感のある山の輪郭だけでなく、斜面にふりかけられた粉砂糖のような雪の白い色もしっかりと見分けられ、慣れ親しんだ人の顔の作りと本当の表情を、ある日はじめて見つめた直した時のような清々しさを感じました。

遥か昔の燃え盛る地獄の火のような噴火の激しさを、そのまま彫刻にして残してくれたようなげんこつ山の佇まいを背景に、幾世代にも渡る人々の生の営みが流れ去り今に至る・・・やはり昨日も、太古と今が混在してひとつの風景を創り上げるこの場所は、ちょっとだけ時空を超えた感覚が漂っていました。


posted by フランキン at 20:37| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Photoスケッチブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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