2011年11月12日

見えない満月と真夜中の蟹歩き

まだ霧雨が残る深夜・・・
伊東の街中を車で走っていると
ヘッドライトに照らされた路面の
奇妙な動きに気づき車を停めた。

正体を確かめようとて外に出で数歩あとに戻ってみると、
手のひらほどの大きさの甲羅を持つ蟹が数匹・・・
まだ時々車が通る深夜の道を横切っていた。

一匹に近づいてみると僕の気配を察したのか・・・
節々のしっかりした大きな二つのハサミを
ぶんっ!と振り上げて戦闘態勢をとり僕を威嚇してくる。

なんでこんな大きな蟹が街の中にっ!?・・・
こういう光景を目にしたのは初めてだったので
ちょっと面食らってしまった。
小さな生き物が自分の領域を離れ、
いったい何を目指しているのかは分からないけど
車道を横断しているその姿に、
この蟹たちを今夜うごかしている
衝動の強さ決死の覚悟のようなものを感じる・・・

突然今夜は尋常ではない夜なのかもしれない・・・
などと奇妙な感覚が湧いてきた。

伊豆高原の自宅に着き車から荷物を降ろし、
家に入る前にまだ雨の止みきらない空を見上げてみると、
さっきよりも夜空が少し明るい・・・月の位置がわかった。
雲が素早く流れて、見えなかった今夜の月が一瞬顕わにされる・・・

満月だった。
なるほど・・・それで蟹たちが・・・。

でも理由はわからない。
分かってるのは今夜の彼らは命を懸けていたということだけ・・・
スティーブン・キングの書く小説世界の一場面のような・・・
今夜はそんな不思議を感じる満月の夜・・・。


posted by フランキン at 02:27| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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