2011年10月25日

われは海の子・・・元気の子・・・高津敏船長がスタジオに!

先週10月20日(木)のノアノアは第三木曜日・・・
トラベルキャスターの津田令子さんとともに、
津田令子の旅の香りのコーナーをメインにお贈りするノアノアでした。

これまで旅の香りでは
日本各地の旅先へと電話をつないでお届けしてきましたが、
令子さんとともに、はじめてスタジオにゲストをお迎えしました。

拓殖大学客員教授葛C象情報システム社長 高津敏氏がノアノアに!

生放送の一時間・・・
スタジオとリスナーの皆さんの輪に加わって、
大船に乗って大海原をゆったりと航海するように
静かな温かみと熱意・・・
そして謙遜さを湛えた声を聴かせてくれたのは、
葛C象情報システムの社長であり、
NPO法人ふるさとICTネットの理事長、

高津 敏(たかつはやし)さんでした!

五木寛之の小説『青春の門』の舞台としても有名な
福岡県田川郡は福智町で生まれ、
海の男になることを目指して北海道札幌の大学に学び、
まさに南から北へと日本を大移動しながら始まった若き日々・・・
その後さまざまな船に乗りつつ世界を見てきた高津さんからは、
文字通り荒波を経て今を生きている・・
そんな落ち着きと気概を感じました。

世の中のスピードが速くなり、
文字通りの移動にも机上の作業の上でも
目標、目的、目的地へのアクセスは、
デジタルなツールの進歩が身近なものとなりにつれ
ますます無駄と思えるプロセスは排除され、
ダイレクトかつ直線的になってきました。
その恩恵は計りしれません。

しかし・・・そう・・・高津さんのお話を聴きながら、
僕は・・・「しかし」・・・と思うのです。

高津さんも若き日に乗っていた
という乗り物・・・
人類はいつ頃からそれに乗るようになったのだろう?
などと考えてみる・・・。

始まりの頃と比べて、どれだけ船が大きくなろうと・・・
どれだけ大きなエンジンと推力を積み込もうが・・・
海と船との基本的な関係は少しも変わっていない。
そう・・・千年経とう、二千年・・・いやそれ以上経とうが、
相変わらず船は大海原に船体を浮かせ、
海流天候を考慮し、を回り、海峡を通過し、
目的地に辿り着くまでには様々な停泊地を経て必要を満たしながら、
紆余曲折を大きく描きながら海を進んでいく・・・。

大海原に白く残された航跡がもしずっと消えないとしたら、
それは常に大きく小さく曲がりくねり、
始まりと終わりを直線で結べない道は常に在るのだと、
(何処かの焼酎のCMみたいですが・・・)
僕らに気づかせてくれることでしょう。

人が乗る船と海との関係が
基本的には昔も今も変わらない経験を意味するのと同じく、
人間とこの世の中という大海原との関係も、
基本的には変わっていないはずだ・・・と思います。
人が生きる道・・・人生が辿る時間と風景・・・
そのすべてには途中というものがあり、
どれ一つ欠けても先には進めないし、
ましてや目標、目的、目的地には辿り着けない・・・

高津さんの話を聴きながら、そんなことを考えました。

目的地に達することが
最も手にしたい経験であるならば、
其処に至るすべての風景に
人は決して目を逸らしたり気づかずに通り過ぎては
いけないのだと思います。


文字通り地球の鼓動であり呼吸ともいえる気象や地殻の変化・・・
素晴らしい恩恵をもたらしてくれるとともに、
時には荒れ狂って人間を翻弄し、
人の手の業を有無を言わさず破壊してしまう。
人間とこの世界との力関係はやはり昔も今も変わらない・・・。

311の大地震と大津波による破壊と喪失・・・
いま日本人は、復興を目指すとともにその恐ろしい経験から、
どうしたら安全と安心をより確かなものにできるか・・・
多くの課題に直面しています。

安全と安心がひとつの目的地であるとすれば、
そこに至るまでの経験は、どんなに辛く悲しいものであっても、
目的地に辿り着くには欠かせないプロセスなのかもしれない・・・、
僕らはそう見なさなければいけないのかもしれません。

高津さんは言います。
この度の大災害で残されたたくさんの映像は
のようなもの・・・。
それらを解釈や解説抜きで見てほしい。
そうやってこれが人にとってどんな経験であるのかを感じて欲しい。
それを隠してはいけないのだ・・・と。

思えば確かにそうかもしれません。
日本人は、過去の惨禍・・・例えば戦争についても、
多くの解釈や解説はそこら中に見ることはできますが、
人間の生身の身体と人生を損ない
心に深い傷をもたらす容赦のない風景・・・
それらの現実の経験の数々を、
日本人はどちらかというと形式的に思い起こすに留まり
結果的には覆い隠してきてしまったように思います。

解釈や解説抜きでその風景に接してはじめて人は、
その経験が自分にもたらすはずの傷に対する
あらかじめの痛みを感じ、それを経験すること、
もしくは選択すること、備えることへの自分自身の心の態度を
決める
ことができるのかもしれません。

すべてのプロセス・・・
地震と津波被害がもたらしたすべて風景は、
そういう意味を含んで敢えて言えば、
より安全安心な社会を築いていくために真っ直ぐに見つめ、
それぞれが、知識や情報としてではなく、
ナマの感覚として擬似的であっても
体感しておかなければならないもの
・・・そう、僕は感じました。

熱海へと向かうR135・・・どかこらともなく立ち昇る白い大気が気持ち良かった
熱海へと向かうR135・・・

高津さんにとっての宝のひとつ・・・
それはやはり、どれほど自信に満ちあふれていても、
常に自分のうちに謙虚にならざるを得ない気持ちを抱かせてくれた
船乗りとしての記憶・・・

その記憶から出発した高津さんの仕事には
為すべきことが常にいっぱいです。
どれほどデジタル化されスピードが速く
便利万能な時代になったとしても、
謙虚に地球の動きを知ることに努めながら、
自然の恩恵への感謝を忘れず、
今よりもさらにひとつ安全で安心できる・・・
そんな社会システムの構築への啓蒙を目指すことは
高津さんにとっとは、生涯つづくライフワークなのでしょう。

静かに語る高津さんからは、船乗りとして、
また気象情報を飾り気なく
ナマのまま役立つものとして伝えるための
気概覚悟・・・
それについて為すべきことを常に両手に持つ
清々しい誇りのようなものを感じました。

高津さんは今も自分の最も好きな歌を高らかに歌います。
我は海の子!・・・そして元気の子!


放送しながら、とても学ぶことが多いノアノアに感じました。
高津敏さん、そして津田令子さん、
ありがとうございました!
Twitterを通してメッセージを贈ってくれた皆さんも、
本当にありがとうございました!!大感謝です!!

お贈りしたナンバーは

柳ジョージ
 るんるんFor Your Love


サーチ(調べる)Dan Fogelberg
 るんるんHalf Moon Bay


サーチ(調べる)Eva Cassidy
 るんるんYesterday


サーチ(調べる)Main Title Theme From ""The Pacific""
 るんるんHonor


サーチ(調べる)tomo the tomo
 るんるんROAD TO REBIRTH~a Chainless Soul~

posted by フランキン at 02:34| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 津田令子の「旅の香り」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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