太陽を廻る軌道に対して23度半・・・
その傾きが寒暖の差を生み、季節となっていく。
この星にいるかぎり、生き物はすべて、
巡ってはまた訪れる季節の影響を免れません。
地球の自転と、
重力と大気の動きを克服し調和しながら
往くべき方向に向けて、
その小さなからだで懸命に羽ばたきつづける鳥たち・・・
羽ばたく鳥たちの姿を目にして、人は何を思うのだろう・・・
休まず羽ばたきつづけなければ
落ちて果てるしかない渡り鳥の旅する姿は
何処か人を謙虚な気持ちにさせるものがあります。
生き物は自然には抗えない・・・
抗うことが鳥たちに意味するのはただひとつ・・・死です。
地球が持つ権威を受け入れて調和するということは、
この星に生きるものの宿命だと思います。
人間はどうなのだろう・・・
鳥たちが飛ぶ姿を見上げつつ
どこかうしろめたい気持ちを消し去れない・・・
人の生命もこの星にかかっていること・・・
僕らは忘れてはいないだろうか・・・?
そういえば何年かまえに
WATARIDORI(原題 Le Peuple Migrateur)という
フランスのドキュメント映画があったけ・・・
飛翔する鳥に併走するカメラに映し出される
渡り鳥たちの無心に飛ぶ姿は、やはり美しかった。。。