2010年02月10日

渡辺あや脚本「火の魚」というドラマ

1月17日の震災記念日、そして30日の再放送と、
二度に渡り放送され、すばらしい作品として記憶に残る
NHKドラマその街のこども

脚本は渡辺あやという女性でした。
恥ずかしながら、この人の書いた脚本の作品を見るのは、
この「その街のこども」がはじめてでした。

少なくともあのドラマは、
まるでどこかで交わされている人同士の関わりと会話を、
普通に切り取ってきてたようなプライベート感が漂い、
ドラマの中のふたりと同じ時間、同じ空気、
同じ気持ちを傍らで見つめているような気がしてきて、
見ている自分がどんどんドラマの中に
溶け込んでいくことができる心に残る作品でした。

同じ渡辺あや脚本のドラマがもうひとつ放送されます。
3月13日(土)PM9:00〜9:53放送のNHKドラマ
火の魚

原作は明治から昭和にかけて生きた
詩人であり、小説家でもある室生犀星の作品。
そして今回も、ドラマはふたりの人物を中心に語られていく。
年老いた小説家と、若い女性編集者…

「その街のこども」を見て感じたのだけど、
渡辺あやという女性が書くドラマの面白さは、
人と人の間にある距離感と、
同じ空気を吸いながらも異なる自分を持つ者同士が、
言葉を交わしながら言葉そのものではなく、
語られていないことを感じ取りながら、
相手と自分自身の関係性に少しずつ気づいていく・・・
その過程にあるのだと思います。

台詞回しのインパクトでドラマを表現する作品が多い中、
それらとは少し異なって、
なんとも旨味のようものを感じさせてくれる楽しみがあるのです。
それはまるで本を読む時に感じられるのと似た、
その行間に漂うものが染みてくるような感覚…というのかな。
そんな味わいがあります。

さて、この火の魚…歳も感覚も事情も異なるふたりが、
相手との互いに譲らぬ関わりの中で、
はたしてどんな言葉…どんな空気を感じさてくれるのか?

期待が静かに膨らんできます。
見終わった時に、見ることができて感謝したくなるような作品…
そんなドラマが見たい。
 
posted by フランキン at 13:11| 静岡 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | あの映画見た?この本読んだ? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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