2009年10月28日

夜の冒険者たち

好きな作家のひとりに、ジャック・フィニーという人がいます。
この人の作品で、もうなかなか手には入りませんが、
「夜の冒険者たち」という作品があります。
夜の冒険者たち ジャック・フィニー
すべてのモノや風景が・・・といいますか、街全部が、、
陽が登っている時とはまったく違う顔を見せてくれる夜という時間。
この物語の中には、慣れ親しんだ身近なあれこれが見せる
夜という時間の中でしか感じられない
別の一面と戯れる楽しさがいっぱいでした。

サンフランシスコで昼間は弁護士という
神経を遣う仕事に追われている主人公リュウは、
ある夜に寝付くことが出来ずに、思わず夜の街へ散歩に出かけます。
自分が今まで知らなかった世界に触れたような気がした彼は、
それから何度も夜の街に散歩に出かけます。

でもある夜、偶然にやはり夜の散歩を楽しんでいる
友人の奥さんシャーリーと出会って
夜の散歩についてすっかり意気投合。
以来リュウは恋人をつれて、シャーリーは夫も誘って、
夜な夜な4人で、夜の散歩に出かけるようになります。

車の来ない高速道路に寝そべってみたり…
ゴールデンゲートブリッジによじ登ってみたり…
見知らぬ人の家の庭にあるブランコに乗ってみたり…
夜の図書館に忍び込んでみたり…

今じゃちょっとあぶないですけど彼らはだれひとり傷つけることなく、
ただただ夜にいろんなテーマに挑戦しながら夜の散歩・・・
というか、夜の冒険を楽しみます。
たまらなく自由でそれていてドキドキするスリルと適度な達成感。
夜の街ならではの音の響きや空気の感触…
そんな自分たちのことを誰も知らないという不思議な満足感…
いろんな夜の感触が味わえます。


最近、車が故障して
夜に伊豆高原の駅まで歩くことが何度かあったんですが、
歩きながらそんな物語のことを思い出しました。
夜の伊豆高原はとにかく光が少ないです。
真っ暗なところもあります。

でもそんな時には
全身に聴覚が宿ったような、
妙に研ぎ澄まされた周囲との一体感

みたいなものが沸き起こってきます。
昼間では絶対に気づかなかった感触が確かにあるんですよね。

猫がこっちを見つめながらゆっくり横切っていったり…
ハリネズミに出あったり…
枯葉が髪を掠めていったのに気づいたり…
その時にしかお目にかかれない友だちにも遭えるかもしれません。

道々で聴こえていなかったものが感じられるようになります。
夜の音にこだわってみるのも楽しいかもしれません。
「ミッドナイトクロス」ジョン・トラボルタや、
「ブレイブ・ワン」ジョディ・フォスターみたいに、
DATとマイクを持って
そんな音の数々を捕まえに行ってもいいかもしれません。

秋が深まって、日が少しずつ早く暮れて、夜が長くなります。
夜の冒険に出かけるのも、いいかもしれない時期になりました。
だから、時々出かけてこようかと思います。
(もちろん、危ないマネはしませんよ^^)

音楽ついでに…
夜や街を、音でとらえようとする試みされている映画…
いくつかありますよね。
音を録って、ラジオ番組の中でストーリーを作ってみたいですよ。
下のYouTubeは、両方ともそんな夜の空気を感じさせてくれる大好きな曲なわけです。

ぴかぴか(新しい)トラボルタが映画の音響担当で、
夜の街に音を録りに行くミッドナイトクロス(原題「Blow Out」)



ぴかぴか(新しい)ニューヨークの街の音を録って
ラジオで今と昔を物語るラジオパーソナリティを
ジョディ・フォスターが演じた
「ブレイブワン」のラストに流れるサラ・マクラクランの「Answer」



これからちょこっと出かけてきます。。。わーい(嬉しい顔)
posted by フランキン at 21:36| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | あの映画見た?この本読んだ? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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