2009年10月18日

永遠の命をもつ呪われた物語〜ドラキュラ

チョッとダークな話題をひとつ・・・

映画の歴史の中でもその存在を決して避けて通れない、ある意味永遠の命を持つともいえるキャラクターが、ブラム・ストーカーによる古典的幻想小説「吸血鬼ドラキュラ」に登場するドラキュラ伯爵です。キリスト教的文化の中では、人の生き血を啜り永遠に生きつづける孤高の闇の貴族という存在は、強烈な異端性を象徴すると共に世界中の人々を今も引きつける妖しい魅力を保持しています。このドラキュラ伯爵、これまで数多くの俳優達が演じ、映画史上に残るイメージを残しでいます。ヴェラ・ルゴシクリストファー・リーの表現したドラキュラは、現在の吸血鬼の風貌を方向付けるのに大きく寄与してきました。

しかしこのドラキュラ伯爵の物語。実は今から100年以上昔(1897年)に書かれたブラム・ストーカーによる原作小説で読むのが最も印象深いのです。物語の冒頭から強烈なゴシックムードをかもし、今でいういわゆるホラーと呼ばれるものとは一線を画する「恐さ」を、読み手にジワジワと感じさせるストーカーの文章は、古典的であるとはいえ実に効果的に読者の心をつかみます。僕がこの物語を「ホラー」ではなく、「幻想小説」という呼び方にこだわりたいのは、その一線がとても重要に思えるからでもあります。

僕フランキンは、ヘンなやつだと思われるでしょうが、20歳くらいの独り暮らしの頃、ある嵐の夜にこの小説を読み、あまりに夢中になって深夜になってしまってもやめられず、台風で停電になったにもかかわらずロウソクの焔の下でこの本に読み耽ったことがあります。(今から考えると気味が悪いですね…笑)

そしてなんとこのほど、このストーカーの原作「吸血鬼ドラキュラ」に、はじめて正統とも言える続編が書かれているということを知りました。なぜここで「正統」という言葉にこだわるのかと言いますと、このドラキュラの原作の続編という位置づけで発表されている物語はすでにいくつか世に出ているからです。代表的なものを挙げれば、キム・ニューマンによる「ドラキュラ紀元」「ドラキュラ戦記」「ドラキュラ崩御」などがあるわけですが、今回話題になっている「正統」な続編は、なんとブラム・ストーカーの子孫も執筆に協力しており、まさに正真正銘のドラキュラ続編ということになりそうです。

吸血鬼ドラキュラ (創元推理文庫)

ちかみにこの作品、どうやら映画化も進められているらしいですが、執筆者たちが希望するキャスティングとしては、なんとドラキュラ役として名前が挙がっているのが、「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」で鬼気迫る理髪師トッド役を演じたジョニー・デップです。もちろん、いつものことながら映画と小説は別物。ですからある意味永遠の命をもつ呪われた物語のつづきを体験したい人は、「読んでから見るか? 見てから読むか?」の選択に楽しい悩みをもつことになりそうです。物語は、原作「吸血鬼ドラキュラ」の18世紀末から20世紀初頭の第一次大戦直前のイギリスに舞台を移し、はたしてどんな作品としてお目見えすのか? もし日本語訳が出版されれば、久しぶりにこのちょっと「恐い」物語の世界にはまってみようかとも思っているところです。(ちゃんと英語を勉強しときゃよかった・・・)

さてついでに…

「ドラキュラ」の登場から世界の文学や映画、エンターテインメントの世界では数多くのこの闇に生きる種族を描いた物語が後を絶ちません。その中でも僕としては、萩尾望都さんの漫画「ポーの一族」。そして小野不由美さんの力作小説「屍鬼」。そしてその原型ともいえるスティーブン・キング「Salem's Lot」(邦題・呪われた町)をお奨めします。

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posted by フランキン at 00:58| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | あの映画見た?この本読んだ? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『吸血鬼ドラキュラ』続編
Excerpt: 1: クリストファー・リーはだめか
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Tracked: 2009-10-18 15:27