2008年11月21日

星のひと


いい話です。
ほんのりとあたたかくて、自分が広くなって
いろんなものを受け入れられそうな気がしてくる物語。

人にはそれぞれ在り様というのがあって、
同時にいろいろな都合というものを背負っていたりするものです。
そして誰かの在り様は誰かにとっては受け入れ難かったり、
誰かの都合は誰かの不都合だったり…

そんな互いの違いに心を乱したり、乱されたり…
自分自身の日常の一こま一こまをザックリ切り取ってみれば、
多分この物語に登場する人々が日々感じていることは、
決して特別なことなどではなくて、
むしろとても身近な感覚と思えるはず。
だからひとりひとりの想いになにかしら共感を覚えます。

家族、近隣、学校、職場…
時には怒ったり、泣いたり、喜んだり、悲しんだり…
誰もが毎日そんな心の風景を持っているのに、
互いを知り尽くすことなど出来るはずもなく、
それはどんなに近くても一定の距離として確かに人を隔てていて、
それぞれの軌道からは互いの一面しか見えないままに、
ひたすら宇宙を航行する星のようです。

軌道を外れた隕石がひとつ…槙野家の家に落ちた。

その文字通り降って沸いた出来事から、
それぞれが少しずつ目を上げ、軌道から一歩踏み出し、
見えなかったものが見えてくる。
その過程がすごく心地よく、そして爽快に描かれています。

どんなにすれっからした世の中でも疲れきった毎日でも、
人はやっぱり、互い同士が救いなんですね。
お互いがちゃんと見えることって、ある意味奇跡なんですよね。
posted by フランキン at 20:32| 静岡 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | あの映画見た?この本読んだ? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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