2013年06月26日

天城の森の中のAdagio


今日はこれから夕方から夜にかけて仕事場の伊豆長岡のホテルへ向けて天城の森の中の道を走ります。県道111号遠笠山道路を海を左にしながら登っていき、県道112号へと交わる鹿路庭峠(ろくろばとうげ)のT字交差路を右に・・・その後しばらくは天城の森の中を下っていく細いワインディングロードがつづきます。伊豆高原にかかる霧が濃くなってきた様子から、きっとますます霧が深くなる森の木々の間をすり抜けていくことになりそうです。

霧が立ち込める夜の森の中を走るとき、ヘッドライトは懐中電灯ほどの頼りない光となり、車も人も周りの風景から切り離されて遠くから迫る対向車のライトが放つ拡散された光の兆しだけが頼りの計器飛行のような危うい感覚にしばし駆られるます。そんな時には、この森を支配しているのは人ではないのだと知らされたような気がしてくるもので、僕にはいつの間にか、森の木々からの許しを得て、ひと時のあいだこの道を通してもらっているのだと思えてくるのです。

中伊豆バイパスが工事のため7/12まで全面通行止めの今・・・毎回この道を通って中伊豆へと向かいます。やまない雨と深い霧・・・こういう風景の中でははじめてかもしれません。今日は大事をとって、いつもより早めに出かけることとします。暗くなって、霧が白い光とともに立ち込める道を走りながら、今日はこの曲をBGMにしようかと思います。Lara Fabianで、Adagioイタリア語バージョン。
posted by フランキン at 17:27| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雨音の周波数


雨足が強くなってきて、さっきまでは微かにしかゆれていなかった草木の葉が、目方を増した雨粒が落ちて弾ける衝撃に小刻みな震えのようになってきました。風にゆれるのとは異なり、一枚一枚の葉が雨の滴に弾かれた瞬間だけ震えるさまは、さながらグランドピアノの天板を上げて弦の動きを見つめているようです。この時間の伊豆高原、雨音の周波数がそこらじゅうで働きかけてきます。Falling Of The Rain=E・・Billy Joelのソロデビューアルバム、Cold Spring Harborからの一曲。

posted by フランキン at 13:09| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雨粒の詠唱


雨の音が今朝はいつもと異なって聴こえました。空気の粒子に動きがないためか、雨粒は仰角90度の真っ直ぐな垂直線を描き、空中で一切の交わりを絶ちながら完全な個の滴として加速しつつ一直線に地の一点を目指して空から落ちてくる・・・家の周囲に手の平を広げるようにして待ち受ける草木の葉に、その束の間の存在の証として、ポツ・・・と、たったひとつだけ小さな破裂音を残して弾けては地に沁み込み、風景を濡らしていきます。その無数の音が重なってささやかな詠唱のように耳にとどいて聴こえてきます。今日の伊豆高原は、そんな真っすぐな意志を感じさせながらも儚げな感触を帯びた雨の一日になりそうです。午前がまもなく過ぎでいこうとするこの時間・・・曲はBrian Crainで、Rain
posted by フランキン at 11:50| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする