2011年03月22日

贈り物はこうして受け継がれて・・・

ギター一本でダン・フォーゲルバーグが歌った曲、
バンドリーダーの贈り物

音楽家だった父親の存在から
自らも音楽を道に据えた生き方を選んだ
ダン・フォーゲルバーグ。(07年没) 


ダンが素晴らしい音楽家として生きた証のようなこの曲・・
こうして贈り物は世代を超えて受け継がれていくんだね。
素晴らしいカヴァーです。


〔バンドリーダーの贈り物〕 ダン・フォーゲルバーグ

 親父は一人っ子で、気性の荒い家具職人の息子だった
 親父は後を継がず別の職につきたかった
 でも親父の胸のうちは誰にも理解してもらえなかった
 親父は家を飛び出し、一人で孤独な路を歩み始めた
 そして俺は親父から才能を譲り受けた
 それは恩返ししようもないもの

 寡黙な音楽家の親父は、自分の運命を呪った
 父は一度兵士になろうとしたが、
 でも音楽を志す気持ちははそうさせなかった
 演奏の訓練で稼ぐようになった
 雷のように響く音色、繊細な指技
 父の職人技を習得するには、何年もかかった

 バンドリーダーだった父は疲れ、
 彼の目は老いてしまった
 だが、父の血は、私の腕の中に流れている
 彼の歌は私の魂の中に在る
 俺の人生なんて、
 親父のもの真似をやってきただけのことだった
 俺は、バンドリーダーの父からしっかり受け継いだよ

 俺の兄弟の生活は違った、 別の呼び出しがあれば
 ある兄弟は、シカゴに行き、 
 別の兄弟はセントポールに出かけた

 そして俺はといえば、
 ホテル泊まりでないときは、
 コロラドに定住している
 自分の選んだ生活をし、それもよくわかってきた
 父の音楽、そしてあなたのロードストーリーに感謝

 俺の時代になったんだ
 好きなことをできるこの自由に感謝する
 ああなたの優しさ、あなたの戦った時代に感謝
 そうだ親父、
 今まで充分愛しているなんて口に出したことはなかったと思う
 俺は、バンドリーダーの父からしっかり受け継いだよ


訳詞は下記ブログから転載させていただきました。
名曲洋楽訳詞隊
posted by フランキン at 13:13| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月21日

福島第1原発事故についての雑感・・・

数日前に、原発事故について感じることを日記にしたばかりですが、
ひらめき原子力に既成の安全なんて存在しない
再びちょこっとだけ日記にします。
いたずらに長いかも・・・

高レベルの放射能に敢えて身を晒し
命を懸けて原子炉に接近して任務を遂行した
消防・自衛隊員たち・・・
そして危険を顧みず任務に赴く父、夫、息子たちを送り出し、
彼らを支持し、無事を願いつつ帰りを待った家族の皆さんにも、
心よりの感謝と敬意を表します。

だからこそ、彼らの為したことが、
続きを読む
posted by フランキン at 21:13| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月20日

月の輝く夜・・・祈願・・・感謝

今年いちばん大きく見える満月・・・

伊豆高原の夜
今夜は月が丸くて大きい
そして明るい・・・

夜を司る月
でもこの光も本当は何処かにいる太陽の光
自ら光りを放つことはない月・・・
でも・・・誰もがこの光を月の光と呼ぶ。
今夜はまた特別な夜だ。。。

同じ月の光の下・・・
命を懸けた人たちがいた。
もしかしたら奇跡が起きるかもしれない。
祈願・・・そして感謝・・・
posted by フランキン at 02:09| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Photoスケッチブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月19日

「津田令子の旅の香り」第二回放送後記

トラベルキャスター津田令子

数えきれないほどの人たちが
「まさか、これで終わってしまうのではないか」
と思ったのではないだろうか。
かつてこれほどまでの恐怖感に襲われたことがあるのだろうか。

3月11日(金)2:46
長野県安曇野市にある
国営アルプスあずみの公園予定地を歩いているとに
東北から関東にかけて大惨事が襲ったのである。
わたしは、しばらくの間そのことをを知らないでいた。

立ち止まったときに、いろいろなものが見えたりする。
いろいろなものに気づくことがある。
今は、そう気づいたことだけで幸せだと思える。

できることを、できるだけ
やっていきたいと思った。

来月の、津田令子の「旅の香り」は、4月21日です。
すこしでも、今より平穏であってほしいと願うばかりである。

津田令子
posted by フランキン at 01:45| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 津田令子の「旅の香り」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月18日

人がいて、分け合って、有り余るほどでなくとも、必要なものは充分行き渡る・・・それが自然な形・・・3/17のノアノア

曇り空の熱海・・・ここ数日の中では、
昨日は再び寒さが少し戻ってきた木曜日となりました。
東北は・・・きっと寒いだろうな・・・
燃料も食料も水も何もかもが不足したままの被災地の皆さんは、
きっと大変な思いで「今」を耐えているのでしょうね。

寒いと言っても、
熱海は咲き始めた桜の花だって見れる・・・
春の訪れの徴をあちこちに見ながら、
この同じ時に苦難にある人たちへと想いが飛びます。

被災を免れ、いつもと変わらない伊豆の風景と、
メディアで絶え間なく放映される震災の風景・・・
自分の中のどこかが分かたれてしまったような、
そんな気がする17日(木)ノアノアはいつもと同じく
午後2時からの生放送をスタートしました。
第3木曜日のノアノアは、
新たなコーナー津田令子の旅の香りの日。

津田令子の「旅の香り」

いつもならスタジオから元気な声を電波に載せてくれる
トラベルキャスターの津田令子さんは、
計画停電の影響で交通が混乱していることもあり、
今回は熱海のスタジオから電話をつないでの生放送・・・
(津田令子さんご自身による放送後記はこちら)

そこらじゅう痛みと悲しみだらけの日本に感じますが、
僕らが元気でイキイキとしていることは、
被災を免れた者の責任のひとつではないでしょうか。
だから、日常を保つこと・・・
それを番組でも表現したいと思いました。

喪失の悲しみと更なる災害への不安と恐怖に晒されながら、
被災地の人々が僅かな食料や水、生活物資を分け合い
つなぐようにして命を保ち合っている様子を報道で見つめつつ、
今、僕らすべての生き方が、これでいいの?と、
問われているのかもしれない・・・と、感じています。

悲劇の前に時間を引き戻すことはできませんが
でも地震と津波にこじ開けられるようにして、
多くの人々の心の中から表に現れてきたのは、
やはり人は人同士・・・支え合って生きている・・・
ということだと思います。

本当はそういうことって悲劇に面した時だけではなく、
昔は自然に大切に育んでいたように思います。
津田令子さんが改めて今感じているのは、
ローカルコミュニティの大切さ・・・

今起きている首都圏での生活物資の買い占めなどの様子は、
物とお金のやり取りだけに依存してきて、
人と人の間に自然に育まれるはずの繋がりや絆を、
ないがしろにしてきてしまった
ことも、
ひとつの要因かも・・・と、令子さんは言います。

確かに、世の中は便利になり、
モノも時間もなんでもお金で買えてしまう・・・
と、人は思い込んできた・・・でも、本当は違うのですよね。
人がいて、分け合って、だから有り余るほどでなくとも、
必要なものは充分行き渡る・・・それが自然な形、
そして一番強い、互いの在り方じゃないでしょうか。

令子さんはふだんから
コンビニやスーパーだけに頼り切らず、
値段が少しだけ高かったとしても、近くの商店街で買い物をし、
いつものおじさん、おばさんと、言葉と笑顔を交わし、
なじみを失くさないようにしているのだそうです。

まだ失くなってない、
ふり返ればまだ手の届くところにある・・・
そんな人と人のお互いさま感覚を、
何の気負いも照れも負担も感じることなく示したり示されたり・・・
大切なことなんだと思います。

被災を免れた地域で今起きていること・・・
僅か3時間だけの停電の影響で大混乱し、
(もちろん深刻ですが・・・)
経済も日常もすっかり停滞してしまうよう社会・・・

これで・・・ほんとにいいの?

僕もネロリも、改めて自問しています。

もともと予定していた卒業と旅というテーマでも、
いただいたいくつかのエピソードをお届けしました。

大失恋して壱岐へとひとり旅に出ためぐみさん・・・
美しい絵とともに卒業の思い出を
詩に綴ってくれたYuiさん、
ありがとう!
卒業と旅・・・届けられたイラストと詩
フランスでまだ暗い早朝のうちから聴いて
番組宛てに応援メッセージを届けてくれた
郁子さん、ありがとう!

お届けした曲は、

サーチ(調べる)普天間かおり
 るんるん守りたいもの


Japan Earthquake and Tsunami Song 2011
 るんるんThe Power In You


サーチ(調べる)JOSH GROBAN
 るんるんYou Raise Me Up


サーチ(調べる)KOKIA
 るんるん僕のきもち



夕方・・・計画停電の影響から仕事がなくなったこともあり、
自宅を通り過ぎて稲取まで行ってみました。

夕方・・・稲取までいった。大島と月は・・・ひとつの風景だった

観光客の姿が消えた伊豆の街・・・でも、海と空は変わらずに美しい
伊豆大島の上に、少しだけ欠けて見える月が昇った・・・
posted by フランキン at 12:44| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 津田令子の「旅の香り」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月16日

打ちのめされてるようでも 人は消え去らない

連日の震災報道の映像は、
知らぬ間に人の心に影響を与えているようです。
心が重い・・・しばらく遠くを見てなかった・・・
計画停電の影響によって街は何処も停滞して、
ポッカリと時間ができたので、今日は何も考えずに、
夕方近くなってから稲取のほうへとドライブに行きました。

空・・・海・・・つづいてる

港の防波堤沿いで愛犬を散歩させている女性・・・
人の姿がない道の片隅でのんびり寄り合いをひらく猫たち・・・
旅行者の姿が途絶えた平和な海と空はなんとなく空虚。

稲取港で・・・ 夕方が近づく・・・

ここからは見えないどこかに・・・
苦難にある人たちがいる。
足下の地も頭上の空もそのひとたちにつながってる。
打ちのめされてるようでも 人は消え去らない
悲しみ・・・痛み・・・辛ささ・・・ひとつになること・・・
忘れていたものを取り戻す。


Japan Earthquake and Tsunami 2011
Song: The Power In You

posted by フランキン at 23:03| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Photoスケッチブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

明日の「津田令子の旅の香り」についてお知らせ

毎週木曜午後2時スタートの
フランキンのノアノアな風をうけて
いつも聴いていただいてありがとうございます。
明日は第3木曜日に当たり、
トラベルキャスターの津田令子さんをお迎えして、
新コーナー「津田令子の旅の香り」
お贈りするノアノアとなります。

津田令子の「旅の香り」

しかし、東北関東大震災の発生と、
それに伴って進行している社会情勢により、
津田令子さんが熱海のスタジオに来ることが難しくなったため、
今回は津田令子さんに電話をつないでの生放送となることをお知らせいたします。

なお・・・
今回は「卒業と旅」というテーマでお届けする予定でしたが、
急遽、内容は少し変更されることも予めお知らせいたします。

タグ:津田令子
posted by フランキン at 21:58| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 津田令子の「旅の香り」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月15日

原子力に既成の安全なんて存在しない

2007年の新潟中越沖地震の際、
震災の下で柏崎刈羽原発が示した脆弱さに関するニュース挟んで
mixiの日記においても多くの人たちとやり取りしたことを憶えています。
ひらめきデフォルトは「危険」ということだと思う。
(コメント感謝)
当ブログ内への転載は
ひらめきデフォルトは「危険」ということだと思う。
(いただいたコメントは削除)

こと原子力発電に関連しては、
「安全」は既成のものとしては決してあり得ないのだということを
強く印象付けるものでした。

3月11日の東北関東大震災にともなって発生し、
現在進行中の福島第一原発が呈している危機的な状況は、
現在命懸けで現場で対処している職員の懸命な努力にも関わらず、
いっそう深刻な情勢に発展しつつあります。

あの時に感じた懸念は、いま目前に形となって現れています。

ここ数日の間、今起きている事象の報告のみで、
それがポジティブなのかネガティブなのか、
どちらの方向へ向いた現実なのかを敢えて明らかにせず、
国民に冷静な対応を求めながらも、
その冷静さの要となるはずの正確で展望を可とする情報を
あくまで小出し小出しにしか明らかにせず、
かえって不安を助長してきた政府や原子力安全保安院、
メディアの不自然な情報開示の姿勢に強烈な違和感を覚えています。

文字通り、命を賭して現場で働く東電職員、
自衛隊、関係者の人々の働きに敬意を表すとともに、
多くの人々の人生に影響を持つこの事態に対し、
成果をもたらすことに至ることを心から祈っています。
posted by フランキン at 14:01| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月05日

今週はなんとなく静かにすすんだノアノアの日でした。

3月3日(木)ノアノア
久しぶりにネロリとふたりだけの生放送となりました。
サメの方向探知能力の不思議さや
癌の匂いを検知して正確な診断に貢献する癌探知犬etc
ちょっとネイチャーな話題の間を漂いながら、
なんとなくのんびりとスタートしたノアノアでした。

オープニングの後、
ちょっと懐かしくて心地よい70年代の曲をひとつ・・・
チャック・マンジョーネ
るんるんFeels So Good


ちょうど伊豆地方でも河津桜満開の頃・・・
週末は道路も混んできそうです。
伊豆はこれから本格的な春を迎えます。
色とりどりの花たちが
半島のあちらこちらにさかんに咲き輝きます。

というわけで、つづいてお届けしたのは、
4月7日(木)のノアノアにゲスト出演が決まっている
シンガー・ソング・ライターのユミカさんの曲
るんるん桜の花が咲く頃


この番組でもお馴染みのアーティスト、
ユメミノ音泉村の村長でアーティストの夏志聡さんが、
高橋真梨子さんに楽曲提供した名曲、
るんるんワンダフルナイトcinema

いい映画を見ながら、大切な人と、大切な時間を過ごす・・・
そんな心地よさを感じさせる印象深いナンバーですね。

さて・・・映画がどんどん消費され、
作品が過ぎ去っていく速度も昔とくらべてますます速くなってく・・・
そんなふうに思うこの頃・・・
売れる作品・・・というよりも、
記憶に残り続ける作品として作られるものは
いったいどれほどあるのだろう?
そんなことを考えながら、
最近見た一本の映画のことをとりあげました。

クリント・イーストウッド監督の最新作、
現在上映中のヒア アフター

この映画についての僕の印象は別の記事に書きました。
映画について語り合いながらお届けしたのは、
この映画のサウンドトラックアルバム
Hereafter: Original Motion Picture Scoreから、
Hereafter: Original Motion Picture Score
Hereafter: Original Motion Picture Score
るんるんMarie Back Home
るんるんBeginning credits
るんるんEnd Credits

Twitterで番組宛てにメッセージを送ってくれた
郁子さん、森のクマさん、ありがとう!!

さて、ここでお知らせです。
毎月第3木曜日のノアノアの新しいコーナー
津田令子の旅の香りですが、
次回3月17日(木)の放送のテーマは、サーチ(調べる)卒業と旅です。

番組を終えて伊豆高原へと向かう途中・・・雨が・・・
でも同じ空の西に目を向けると
夕焼けが見えました。。。
雨がポツリポツリと落ちてくる中・・・ 車窓ごしに燃えるような夕焼けが見えた。

皆さんからのメッセージ、エピソードをお待ちしていますexclamation×2わーい(嬉しい顔)
posted by フランキン at 14:26| 静岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ノアノアな風を受けて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月03日

「津田令子の旅の香り」・・・3月17日(木)のテーマは「卒業と旅」

毎月第3木曜日のノアノアで新しくスタートしたばかりの
「津田令子の度の香り」・・・

津田令子の「旅の香り」

トラベルキャスターの津田令子さんを中心に、
フランキンとネロリの3人が、
あなたの思い出に残る旅について語り合います。

次回3月17日(木)の生放送のテーマは、

卒業と旅・・・ぴかぴか(新しい)

学校の卒業だけでなく、
何かを後にするいろんな場面に、
卒業という言葉を使います。

悲しかったり、辛かったり、
でもそこにはこれから先へと身を延ばす清々しさや、
新しい出会いや成長の予感にワクワクする時でもあります。

あなたの卒業の思い出には、
どんな旅の記憶がともなっていますか?
卒業と旅・・・
あなたの思い出を聴かせてください。


このブログ記事のコメント欄に、
またはメールでドシドシ書き込んでください!
fm@ciao796.com メール←フランキンのノアノア宛て
3/17の番組内で紹介させていただきます。

あなたからのメッセージ、お待ちしています!!わーい(嬉しい顔)
posted by フランキン at 20:04| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 津田令子の「旅の香り」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

凍るような夜・・・燃えるような空・・・

雨がポツリポツリと落ちてくる中・・・ 車窓ごしに燃えるような夕焼けが見えた。

春一番が吹いて小春日和がつづいたかと思うと、
またまた気温がひっくり返って凍るような夜が・・・
この時期の主導権をめぐる季節のせめぎ合いが、
あとしばらくはつづきそう。

雨がポツリポツリと落ちてくる中・・・
車窓ごしに燃えるような夕焼けが見えた。
 
posted by フランキン at 19:37| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Photoスケッチブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月01日

エンドロールが終わるとともに思わず拍手をしている自分がいた・・・映画「ヒアアフター」

久しぶりに劇場に行って見た映画は、
クリント・イーストウッド監督の最新作、
ヒアアフターでした。

ヒア アフター [DVD]

命を持ち、人生のさなかにいるという経験・・・
それでもいつか終わりが訪れることを知っている。
その向こうには、はたして何があるのだろうか?
何かがあるのだとすれば、世を去った人たちは
今どんな経験に迎えられているのだろうか?
生きているからこそ誰もが必ず想いをはせる問い・・・

人は答えを求める。

でも、すべてを知ることが
必ずしも必要なわけではないのだとも思います。
おぼろげであってもそれで充分なのかもしれない・・・。
この映画も分からないことをそのまま分からないものとして描く、
そんな慎みをもって創られています。

それでも説得力のある優しい示唆のようなものが、
シンプルに・・・働きかけるように・・落ちてくるように・・・
そうやって静かに悟性に入り込んできて
ふさわしい場所に人を落ち着かせてくれる。

この後(Hereafter)・・・
確かめ得ないことだけど、ひとりひとりの中で、
その先に待っているかもしれない経験を
「察っして」「受け止める」ことができるなら、
いま生きている人生も、また変わってくるかもしれない。
そんな風に思いました。



とにかく今までに見たことのないタイプの映画・・・
どんな娯楽作品のカテゴリーにも分けきれない作品・・・
この作品でクリント・イーストウッドは、
これまでにない特異な位置を占める映画を見せてくれたと思います。

見る人によっては苦手に感じられかねない・・・
つまりは映画への反応を二分するかもしれず、
(ひいては興行へのリスクを増やし、)
扱い方によってはヒステリックな批判や嘲笑をも招くかもしれない、
生と、死、そしてその後への問い・・・というテーマ。

でもこの映画・・・そんな重いテーマに触れながら、
少しも大上段に振りかぶらず、
登場する人物の心象を静かに描きながら、
食べること、眠ることなどの日常の風景と同じく、
生と死について考えることも
ごく自然なこと
なのだと語りかけてくれます。
そして作り手の真摯さがまっすぐに伝わってきます。
それを強く感じるからなのでしょう。
作り手の真摯さと一歩踏み込んだようなこの作品を創った
クリントに応えるかのように、
見る側の僕も襟を正してスクリーンを見つめたような気がします。

クリントの映画の変遷を振り返れば
この映画はあまりに異色だと思う。
見終わった直後に僕が強く感じるのは、
きっとこの映画は、
老境を迎えたクリント・イーストウッドの
今の心境、境地そのものなのではないか・・・?

・・・ということ。
それは全編にながれる
クリント自身が作曲によるピアノの旋律と同じく、
渇いたところに水が沁み込むように
僕に生気をもたらしてくれました。
すばらしかった。

エンドロールが終わるとともに、
思わずひとり拍手をしている自分がいました。
posted by フランキン at 19:10| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | あの映画見た?この本読んだ? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする