2010年12月20日

消滅点・・・そして解き放たれること


古代に生きた人たちはしばしば大空を天幕になぞらえました。
人智を越えた何か偉大な意識のようなものがこの宇宙にはあって、
その何かによってひろげられた天幕・・・という自然観。

古代の人のこの表現には、
地に足をつけたままの人間が感じる
此処という立ち位置の小ささと、
途切れることなくつづき、やがて彼方にまで及ぶ、
有限なこの世界から解き放たれることへの憧れと探求心を感じます。
この天幕の向こうには果たして何があるのか・・・?
いつしか想いだけが旅をつづけていきます。

伊豆高原から光射す海を・・

伊豆高原から海に目を向けると、
足下からつづく半島の土が海原へとつながって、
太陽の光をうけて雲の影を落としながら白く光り、
中天から降りてきた輝く空の天幕は
彼方でそれに交わって水平線を浮かび上がらせる。
そこにすべてが集束していく・・・

バニシングポイント・・・消滅点・・・
そんな消滅点に達して姿を消してしまったように感じていたのが、
このニュースで取り上げられているアメリア・イアハートでした。

ダイアン・キートンのアメリア Amelia

かつてダイアン・キートンが演じた映画の中で、
空を飛ぶことについては誰にも負けない
フライトジャケットに身を包んだ勝ち気でカッコいい女性パイロット・・・
僕が微かに知っているアメリアはそんな女性で、
彼女は海を越えることに挑み、そして消え去ったままでした。

あの消滅点を越えて消えていったアメリア・・・

そのアメリア・イアハートが
この海の何処かで漂流し、
しばらくは人知れず生きていたかもしれない・・・
今再びヒラリー・スワンクが彼女を演じ、
新作映画も公開されているこのタイミングで、
なんとも驚きを感じる発見です。



誰にも知られていない隠されたままの物語・・・
本当はこの世界にはもっとたくさんあるのだと思う。
それが途中で儚く潰えた夢であっても、
何一つ無駄なものなんてなく
そうやって幾つもの物語が積み重なって
世界は形造られていく
のかもしれないですね。

人は常に新しい経験を求めています。
誰かが新しい経験にふれる度に、
この世界はそれだけ豊かになっていく。

遠い先のまたその先にあるもの・・・それをこの目で見たい。
それは古代も近代も今もたぶん変わらない・・・
そしてそれに似たものがふと僕の内側にも湧き上がってくる。
バニシングポイント・・・あそこを突破してみたい・・・
束の間そんな衝動にかられる のは、
たぶん僕だけじゃないような気がします。


posted by フランキン at 02:14| 静岡 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 空へ!!そしてロック岩崎メモリアル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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