2010年10月10日

サードマン〜アーロン・ラルストン〜ダニーボイルの127hours

ダニー・ボイル監督の新作映画
127Hoursを見たいと思っている。

ほんの2日ほどまえに読み終えた、
「奇跡の生還へと導く人 極限状況のサードマン現象」
という本の中で、 この映画の元となった
アーロン・ラルストンの経験した極限状況のことが書かれていた。

127hours 127hours

自分がずっと考えてきたことにもつながる非常に興味深い本だった。
今日はツイッターでこのサードマン現象についての本のことを
午前になんども呟いていたので、このタイミングで
「127Hours」という映画についての情報に接するというのも、
ある意味絶妙なものを感じる。

本のタイトルにも含まれているサードマン現象とは、極限の中で
生身の人間として出来ること、 考え得るすべてを尽くした後、
生きると決めている人の多くが体験する守護的な「存在」の気配のこと。
(この本へのフランキンの感想はサーチ(調べる)これ)

ユタ州のブルーキャニオンでのロッククライミング中に、
落下してきた重さ360キロの岩と岩壁との間に片腕を挟まれ
岩壁の途中で動けなくなってしまったラルストンは、
それでも決して「生きる」ことをあきらめなかった。

数日間、映画ではその長さが
「127Hours」であることをタイトルが示しているが、
彼が生存のために選んだ選択は、自ら片腕を切断するという
ぞっとするほど恐ろしいものだった。
持っていたナイフは鋭利さをすでに失っており、
麻酔もない状態でのセルフ手術は凄惨なものとなったと思われる。
映画の観客に失神する人が出たというのはそのシーンなのだろう。

アーロン・ラルストン

自由になったラルストンは、
その後片腕だけで18メートルの岩壁を懸垂降下し、
最後には救助されることになる。

この経験を振り返って、ラルストンはこの生還劇の中で経験した、
ある奇妙で特異な体験について語った。
「奇跡の生還へと導く人 極限状況のサードマン現象」P238には
次のような彼の言葉が書かれている。

「あのキャニオンには僕ひとりではなく、何か大きな存在があった」

ダニー・ボイル監督のこの新作映画に
この点が描かれているのか?
だとすればどのように表現しているのか?
それは分からないが、いずれにしても、
「生きる」ということに焦点をあてた大変興味を惹かれる映画だと思う。

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サーチ(調べる)極限状況のサードマン現象〜人間という生命の形について未到達の真実の存在を感じ畏怖さえ覚える

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ひらめき「奇跡の生還へと導く人 極限状況のサードマン現象」
著者のジョン・ガイガーによる
サードマン現象についてのツイとはサーチ(調べる)ここ

ひらめきダニー・ボイル監督作品『127 Hours Trailer』




posted by フランキン at 18:15| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | あの映画見た?この本読んだ? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

極限状況のサードマン現象〜人間という生命の形について未到達の真実の存在を感じ畏怖さえ覚える

奇跡の生還へ導く人―極限状況の「サードマン現象」
奇跡の生還へ導く人―極限状況の「サードマン現象」

大変興味深い本です。

この本の中で、
読み手は実際に起きた幾つもの極限に接します。
それはさながら、凍りついた南北極点への道程や厳冬の山岳、
荒れ狂う嵐と寒さに翻弄される救命ボートの上等々・・・
人間の生存を拒絶するかのような大自然を舞台にした
何十冊もの冒険物語を一気に駆け抜けていくかのようで、
途中でページをめくるのをやめられないほど興奮に満ちています。

極限の中で生身の人間として出来ること、
考え得るすべてを尽くした後、
生きると決めている人の多くが体験する
守護的な「存在」の気配。

生か死かの状況で、自分と仲間たちの他に
もうひとり誰かがいる・・
故にこの種の体験を「サードマン現象」というのだそうで、
自分としては初めて耳にする興味深い言葉でした。

本書の中では、奇跡の生還を遂げたあのシャクルトンや
「翼よあれがパリの灯だ」で有名なリンドバーグをはじめ、
世界にその名が知られる幾人もの探険家を含めた
極限状況での実体験が数多く例として挙げられ、
極限から生還した大勢の人たちにとっては、
実はこのサードマン現象がごく一般的と言っても良いほど、
比較的によく知られた現象なのだとはじめて知りました。

著者のジョン・ガイガー自身も探検家の顔を兼ねるひとりであり、
大自然に挑戦してきた多くの探検家たちをリスペクトしつつ、
それゆえに体験者の心理に大いに理解を示しながら、
いったいこの現象はなんなのか・・・?という問いに対して、
非常にバランスの取れた考察と検証を展開していきます。

その過程は非常に刺激的で、冒険探検記、脳神経科学、
神秘体験やスピリチュアル・・・等々
様々な角度から関心を持つ非常に幅広い範囲の読者に、
大変おもしろい読書体験をもたらしてくれるはずです。

本書では、サードマン現象を体験した人々がそれを通して
しばしば宗教的な気づきに至る人たちが多いことにも触れ、
彼らが自分の体験に関して抱いている感触を肯定しながらも、
神秘的な源からの現象だとする結論に安易に飛びつくことはせず、
この現象との関わりが考えられる人類の意識構造の歴史と、
脳科学的な探求によって明らかになったことを提示する努力が払われています。

しかし同時に、現代の脳神経をめぐる科学によってさえ、
すべての謎が解明されるというわけでもなく、
形而上的な要因の可能性が
排除されるわけではないことを示唆しながら、
人間の生命と精神のしくみににおける
知識と経験の未到達な地点に、
比較的近い未来にやがては達することになるかもしれないという、
ワクワクするような展望が感じられます。

一読者の感想としては、現時点での脳科学的説明の試みと
それでも謎が残るこの現象についての考察から、
人間という生命の形について
なお明らかになるべき真実の存在を感じさせられ、
思わず畏怖をさえ覚える興味深い一冊でした。

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posted by フランキン at 02:50| 静岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | あの映画見た?この本読んだ? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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